カードローンはフリーランスもお金を借りられる!賢い付き合い方

更新日:2018/06/26
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ライターやデザイナー、プログラマーなど、組織に属さず「フリーランス(個人事業主、自営業者)」として仕事を請け負っている人が増えてきています。

働き方を自分の裁量で決められるフリーランスは非常に魅力的ですが、会社組織に属していた時にはなかった大変さや厳しさもあります。

そうした厳しさの1つに、銀行系・消費者金融系を問わず、カードローンの審査が通りにくいというのがあります。
この記事では、その理由を探っていくとともに、実際にフリーランスが事業資金やそのほかの資金を調達するためにはどのような手段や注意点があるのかということについてわかりやすくご説明します。

そもそもフリーランスはカードローンを使うべきなのか?

フリーランス(個人事業主、自営業者)の方にとって、カードローンを活用すべきなのかどうかは大きな問題です。

カードローンというのは、すなわち借金です。
ですから、融資を受ける前に返済計画をしっかりと立てられるのか、返済が長期に及ぶ場合には、それまで安定して収入を得続けられるのかということを検討しなければならないので、安定して仕事を得る力がない場合は安易に活用してはいけないのです。

笑顔の先生

また、フリーランスの方が事業を始めるためにローンを組もうと考えている場合には、必ずしも事業開始にあたって大量の資金が必要なのか、ということについて考える必要があります。
というのも、最近では、インターネットサービスなどを中心にほとんど初期資金がなくても事業を始められるケースが増えてきているからです。

もっとも、なにか具体的なモノをつくって売り出したいという場合には、それなりに設備投資が必要でしょうから、この場合にはローンを組む必要も出てくるでしょう。

このほか、事業とは関係なく、自分のプライベートにおいて急にお金が必要になったからという理由でカードローン利用を考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この場合にも、用途に合わせた「目的別ローン(マイカーローンや学資ローンなど)」を利用したほうが、カードローンよりも低金利でお金を借りられる可能性が高いです。

フリーランスの方がカードローンを使いたくなったときには、「本当に融資を受ける必要があるのか?」ということと、「カードローンよりもほかのローン商品のほうが適切ではなくのか?」ということを一度自問自答してみてください。

カードローン審査でフリーランスが不利な理由

フリーランスの方は、サラリーマンの方と比較してカードローンの審査に通りづらいです。
それは、フリーランスの方の収入形態に関係があります。
フリーランスの方の収入の特徴には、次の3点があげられます。

【1】月給制でないため月収が不安定

会社員や公務員とは違って、フリーランスの収入は給与制ではありません。
そのため、月々の収入を安定させるためには、コンスタントに仕事の案件をとったり顧客に商品を売るためのスキルが求められます。

継続した案件が確保できている方や、フリーランスとしての地位を獲得できている方ならこの点は問題ないかもしれません。
しかし、単発のお仕事で生計を立てている方や駆け出しの方などは、この点で「安定収入が保証されていない」と金融機関からみなされるケースが多いのです。

【2】業績が年収に直結する

会社員や公務員の場合、組織の利益が下がったからといってかならずしも自身の年収も下がるわけではありません。
一般的な会社員や公務員は組織に長く勤めれば長く勤めるほどに成績が評価されて地位や給与が上がっていくケースが多く、もちろん個々人のスキルによって給与の増え方には差があるでしょうが、よっぽどな失敗をしない限りは給与は現状維持か右肩上がりのいずれかになることがほとんどです。

ところが、組織に属しないフリーランスの場合は、事業としての利益が自身の収入に直結するため、業績に応じて年収が大きく変動しやすいです。
この点でも、フリーランスは組織に属する社会人と比べると安定性に欠けると判断されやすいのです。

【3】有給休暇がない

フリーランスの場合、病気や怪我、天候、身内の不幸などにより仕事ができない場合には、収入が途絶えてしまいます。
有給休暇制度が使える会社員などと比べて、この点でもフリーランスは審査に不利になりやすいです。

悩む学生アルバイト

カードローンは無担保無保証のローン商品ですから、担保や保証人が必要なローンと比べると金融機関が追う貸し倒れのリスクは大きいです。
そのため、上記のようなフリーランスの特徴が審査においては厳しめに評価されることになり、場合によっては審査落ちになってしまったり、仮に審査に通ったとしても高金利での融資となる場合があるのです。

ですから、フリーランスの方にとっては自分の事業がいかに安定して利益を出すことができており、今後も安定した収入が見込まれるので、カードローンを借りてもしっかりと返済することができるということを示すことが重要になります。

また、以上の理由から現在サラリーマンの方で将来的にローンを組んでフリーランスになることを検討されている方の場合には、会社員時代にカードローンに申し込んで審査までを済ませておくことをオススメします。

フリーランスに最適なのは銀行か消費者金融か

カードローンを利用するためには、まず銀行カードローンと消費者金融カードローンのどちらに申し込むかを決めなくてはなりません。

銀行カードローンの特徴は、返済能力の審査が厳しめで、金融機関側の手続きにやや時間がかかるため即日融資が受けられれない代わりに、低金利でお金が借りられることです。

一方で消費者金融カードローンの場合は、金利は高めであるものの、銀行と比べて審査が緩めであり、業者によっては審査が最短30分で終わったり即日融資が受けられたりするスピーディーな点が特徴です。
その代わりに、消費者金融カードは「本人収入の3分の1までしか融資してもらえない」という総量規制の対象となっています。
※消費者金融であってもプロミス自営者ローンのような事業主向けのビジネスローンでお金を借りる場合は年収の1/3超の額でも借りられます。

総量規制のイメージ

上記のことから、高額融資が受けたい方や業績に自信のある方には銀行カードローンがオススメで、融資に緊急性がある方や少額融資を受けたい方、駆け出しであまり審査に自信がない方には消費者金融カードローンをオススメします。

フリーランスが用意すべき2つの必要書類

銀行カードローンと消費者金融カードローンのいずれを選ばれるにしても、申し込みにあたっては決められた書類を提出しなければなりません。

カードローン2つの必要書類

  • 本人確認書類
  • 収入証明書類

本人確認書類としては、運転免許証やパスポート、個人番号カード、健康保険証、年金手帳などが利用できます。

ただし、運転免許証に関してはすべてのカードローンで有効ですが、それ以外の身分証に関しては申し込むカードローンによっては無効になるケースもあります。

特に健康保険証と年金手帳は認められないケースが多いので、運転免許証をお持ちの方は運転免許証を、お持ちでない方はなるべくパスポートか個人番号カードを用意するようにしましょう。

収入証明書類としては、借入金額が少ない場合には提出が不要で、収入は自己申告でよい場合もあります。
ただし、以下の場合には多くの金融機関で収入証明書類の提出が求められます。

申込先での借入希望額(利用枠)が50万円を超える場合
申込先での希望額と他社借入総額との合計が100万円を超える場合

サラリーマンの方の場合には収入証明書類として、源泉徴収票や給与明細書を提出することになりますが、フリーランスの方の場合には確定申告書をはじめ、所得証明書や住民税決定通知書を提出しましょう。

審査通過のための4つのポイント

フリーランスの方が審査に通るためには、次の4つのポイントにおいて特に気を付ける必要があります。

フリーランスが注意すべき4つの審査ポイント

  • 住所
  • 収入と業歴
  • 信用情報
  • 仕事用の電話番号

【1】住所は持ち家や居住年数が長い人が有利

まず、住所についてですが、住んでいる家が持ち家なのか、賃貸なのかという点が見られます。
有利なのは夜逃げの可能性が少ない持ち家ですが、住宅ローンの負担額によっては評価に差が出てきます。
賃貸にお住まいの場合には、居住年数が長ければ長いほど高評価が得られます。
住まいを転々とされている方は審査に不利となるので覚悟しておきましょう。

【2】業歴が1年未満で収入証明ができなければ審査通過は厳しい

そして、最も重要なのが収入と業歴です。

サラリーマンの方の場合には、勤務先の企業がしっかりとしていれば、自分は新入社員だったとしても高評価になることもありますが、フリーランスの方の場合にはまさに自身が行っている事業がこれまでしっかりと利益を上げることができ、また今後も見込めるかどうかが厳しく見られます。

具体的な目安としては、少なくとも過去1~2年においてはしっかりとした利益を出して、確定申告をして納税したという履歴がなければ、審査に通ることは難しいと考えておきましょう。

【3】信用情報はクリーンに!

融資をおこなう金融機関は、信用情報機関といって、各人のこれまでの返済履歴や信用情報を集積した機関に情報を照会することができます。
具体的には、これまで受けたほかの融資などで返済の遅滞や金融事故(任意整理や自己破産など)を起こしていないかどうかをチェックします。

審査時の信用情報照会

これは「今までにどこからの融資を受けたことがない(スーパーホワイトといいます)」というのが最も有利というわけではなく、これまでいろいろな融資を受けながらも着実に返済をしてきたという人のほうが、審査においては高評価となります。

【4】仕事用電話は固定電話が有利

最後に仕事用の電話番号についてです。
フリーランスの方で仕事用電話に携帯電話をお使いの方は、業務の実態を金融機関に認めてもらえず、審査落ちになる可能性が高いので注意しましょう!

悩む万年係長のイメージ

フリーランスの方のなかには、仕事用に事務所やアトリエを持たず、自宅の一室やカフェ、屋外でお仕事をなさっている方も多いでしょう。

こういったケースでは、固定電話よりも携帯電話のほうが取引先や顧客と連絡がとりやすいために、仕事用の固定電話を引いていない場合が少なくないと思います。

しかし、金融機関によっては、勤務先に固定電話がない場合には在籍確認の時に「この人は本当にそこで働いているのかどうかわからない」ということで融資を断られることもあるので、なるべく固定電話は契約しておいたほうが良いです。
※関連:自営業者における在籍確認・在籍証明書への対処法

フリーランスにとってのカードローンとクレジットカード

カードローンとクレジットカードは、しばしば混同されることがありますが、厳密には別のものです。

なぜカードローンとクレジットカードが混同されてしまうのかというと、最近のクレジットカードには本来の機能であるショッピング機能(ショッピング枠)に加えて、お金を借りる機能(キャッシング枠)が備わっているものが増えているために、キャッシング専用のカードローンと間違われるケースが多いのです。
※関連:クレジットカードのキャッシングとカードローンの違いと効果的な使い方

クレジットカードイメージ

クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠では、適用される法律が異なります。
ショッピング枠には割賦販売法、キャッシング枠には貸金業法がそれぞれ適用されます。

このクレジットカードを申し込む場合においても、フリーランスの方はサラリーマンの方と比較して不利になりやすいです。
ただし、クレジットカードは購入した商品の所有権の一部が代金の完済まではクレジットカード会社にあるという、担保の役目をするため、無担保・無保証人であるカードローンと比較した場合には審査に通りやすい傾向があります。

ですから、カードローン審査に落ちた場合であってもクレジットカード審査に通る可能性はあるといえます。
クレジットカードのキャッシング枠はカードローンの利用額と比べると微々たるものですが、カードローン審査に落ちてしまった人にとっては助け舟となりえるでしょう。

カードローン以外にフリーランスがお金を借りる方法

フリーランスの方が融資を受けられる方法は、カードローンに限りません。
フリーランスの方(あるいは中小企業経営者の方)向けのお勧めの運転資金調達手段をいくつかご紹介します。

【1】公的なローン

各地方公共団体が提供している事業資金のローンもありますが、特にお勧めなのが日本政策金融公庫が提供しているローンです。

特に、同公庫が提供している普通貸付は、ほとんどの事業を営む方が利用可能であるだけはなく、無担保・無保証人で金利が2.26~2.75%(基準利率)と、ほかの融資制度と比較して圧倒的に低金利なのが特徴です。

ただし、事業の各種計画書類などを提出することが求められます。
また、審査も時間がかかる点が難点だといえますが、それだけのメリットはあるといえます。

【2】ソーシャルレンディング・クラウドファンディング

ソーシャルレンディングとは、証券会社などを通じて個人から直接資金の融資を受ける方法です。

笑顔で「コチラ」と言っている先生
実績などがなくても、ビジネスのアイディアに共感してもらえれば融資を受けられる点が優れていますが、一方で消費者金融系より少し安い程度の高めの金利である点は要注意です。

一方のクラウドファンディングは、厳密には融資ではありません。
出資してもらったお金を返す必要は(多くの場合)ありませんが、それだけ出資者の善意に頼るもののため、クラウドファンディングだと非営利的かそれに近いビジネスではなければ出資者を見つけることは難しいかもしれません。

出資者に対しては、その資金によって生み出したモノやサービスによって還元します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

フリーランスの方でお金の悩みを抱える人は多いでしょうが、その場合にカードローンを利用するというのも一つの選択肢ではあります。

ただし、ローンが借金であることは忘れてはならず、ご利用にあたっては計画的に行うことが必要です。

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