銀行カードローンの審査は緩い?アルバイトや学生も借入OK

更新日:2018/11/28
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個人向け銀行カードローンは、無担保無保証で資金使途自由(事業資金を除く)の個人ローンです。

同じく個人向けカードローンと言えば、消費者金融のカードローンがありますが、銀行カードローンは低金利で利用できる分、消費者金融カードローンより審査が厳しいと言われています。

ところで本当に銀行カードローンの審査って厳しいのでしょうか?それとも実は緩い?

また審査が緩いなら、アルバイトのような非正規雇用者、あるいは学業が本分の学生でも銀行カードローンは借れて利用できるのでしょうか?

この記事ではこれらの疑問点をメインテーマに詳しく解説します。

審査が緩い銀行カードローンなどない

基本的に審査が緩い、あるいは通りやすい銀行カードローンと言うものはありません。

カードローンには金融機関を問わず全て審査があります。

銀行カードローンは、担保も保証人も不要で行われる融資なので、貸出リスクも高く、そのため銀行としても、審査で本人の返済能力をきちんと見極める必要があります。

そこでは各銀行が決めた審査基準に基づき審査が行われるので、その審査基準を満たすことができない申込者は当然審査落ちすることになります。

銀行カードローンは金融庁の規制で審査が厳しくなっている

銀行カードローンも、かつては大手消費者金融同様、大々的にカードローンの宣伝を行い、即日審査や即日融資をアピールして、どんどん利用者を増やして取引を拡大していました。

しかし2017年に入ってからこの雰囲気は一変、金融庁の指導もあって、銀行はカードローンの自主規制の方向へと舵を切り始めたのです。

またそれに合わせてカードローンの審査も厳しくなっている状況です。

銀行カードローンの即日対応の可否については、「銀行カードローンの即日融資は不可!急ぎなら消費者金融を検討」で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

2017年以降、銀行カードローンに起こった変化

笑顔の先生

かつて日本の消費者金融業界に起こった多重債務者の問題が、2015年度末、銀行カードローンの総貸付残高が消費者金融系貸金業者の個人向けキャッシング総残高を逆転し上回ったことを受けて、再びクローズアップされるようになってきました。

いわゆる銀行カードローンによる過剰貸付問題です。

とりわけ日本弁護士連合会(日弁連)はこの問題の追及に熱心で、マスコミを巻き込んで以下のような主張を繰り広げています。

いわく

「銀行カードローンを実質審査しているのは保証会社であり、その保証会社の主体は大手消費者金融である」
「消費者金融は総量規制で貸付を制限されているのも関わらず、銀行カードローンを隠れ蓑にして貸付を伸ばし、過剰融資を再び発生させている」
「この過剰融資を防ぐには、銀行カードローンにも総量規制を適用し量的に制限するしかない」

というもの。

日弁連からの指摘を受けた銀行も、さすがにこの批判を受けて無視するわけにもいかず、また途中から銀行の主管庁である金融庁も指導に乗り出したことから、銀行もメガバンクを中心に、カードローンについて本格的な自主規制の方向に舵を切るようになりました。

自主規制実施後、銀行カードローンでは即日融資ができなくなった

上記の動きを受けて、2017年4月以降次々と、各銀行でカードローンの自主規制の動きが起こってきました。

具体的には以下のようなものです。

即日融資の停止
収入と融資額のバランスの自主規制、メガバンク中心に年収に対する融資量を3分の1以内に引き下げ(一部の銀行ではすでに商品概要書に明文化)
一定額以上の借入希望額の場合、それまで不要だった収入証明書の提出
(従来銀行カードローンでは限度額200~300万円まで収入証明書不要だったが、自主規制後は限度額50万円を超える場合、収入証明書の提出が必要になった)
過大な広告の自粛、公式HPへの過剰貸付につながるような表記の削除

さらに

金融庁の銀行カードローンの実態把握を目的とした金融機関への立ち入り検査
2017年10月以降、毎月、銀行各行のカードローン融資残高の公表

などもこの自主規制に拍車を掛けるものになっており、これらの動きは全て審査の厳格化につながるものです。

特に2018年1月以降、銀行カードローンの審査に新しい手続きが加わったことで、それまで可能であった即日融資が全ての銀行で実質的にできなくなりました。

新しい手続きとは、銀行がカードローンの申し込みを受け付けた場合、銀行はその申込対象者の氏名・生年月日・住所等を預金保険機構経由で警察庁にデータベース照会することです。

その目的は主に暴力団など、反社会的集団に対し、銀行カードローンを利用させないよう未然に防止することですが、この手続きが加わったことで、審査にかかる日数が申込みから最低1日、最長で2週間ほど、余分に必要になったので、実質銀行カードローンでは即日融資ができなくなったのです。

当サイトのおすすめ銀行カードローンの申込み条件とは?

当記事でおすすめしている銀行カードローンは以下の3つです。

みずほ銀行カードローン
楽天銀行スーパーローン
三菱東京UFJ銀行カードローン(バンクイック)

銀行カードローンの審査と絡めて、まずはおすすめ3行のカードローンの申込み条件について、一覧表を作成したのでご覧になって下さい。

銀行名 みずほ銀行 楽天銀行 三菱東京UFJ銀行
申込
条件
満20歳以上満66歳未満の安定した収入のある方 ・満20歳以上満62歳以下の方※
・勤めていて毎月安定した定期収入のある方または専業主婦の方
※ただしパート、アルバイト、専業主婦は満60歳以下
・国内在住の個人で、満20歳以上満65歳未満、原則安定した収入のある方
口座
開設
問わず 問わず
保証
会社
オリエントコーポレーション ・楽天カード
・セディナ
アコム
金利 年2.0%~14.0% 年1.9%~14.5% 年1.8%~14.6%
利用
限度額
10万円~800万円 10万円~800万円 10万円~500万円

申込み条件に関し、各行の共通事項は安定した収入の確保

申込み条件については、各行とも年齢制限内での申込み、安定収入または定期収入があることが共通しています。

楽天銀行スーパーローンだけは、さらにパート・アルバイトや専業主婦には満60歳未満と申込の年齢条件を下げているのが特徴です。

また各行共通のおすすめの申込み方法はWEB契約です。

WEB契約では来店の必要なく、ネット経由でPC・スマホ等から申込みできで、その際必要書類として本人確認書類、収入証明書類等が必要なので、それらも画像化してネットから送信可能です。

新人OLのイメージ

さらに以前、銀行カードローンの借入限度額200万円~300万円までは、本人確認書類の提出のみで、所得確認書類は不要でしたが、自主規制実施後は50万円を超える融資希望額の申込者は、所得証明書の提出が必要になってきました。

これらも銀行カードローンの審査が厳しくなってきたことを示しています。

金利については、各行とも上限金利が14%台となっていて、これは大手消費者金融の上限金利18%台と比べてかなり低いのが特徴ですが、当然金利が低い分、貸出リスクも上がるので審査も厳しくなります。

そしてこの申込手続きが済むと、いよいよカードローン審査の開始です。

銀行カードローンの審査で行われること

銀行カードローンの審査は仮審査・本審査の2段階審査です。

そこで仮審査→本審査の流れに沿って順番に審査の内容を詳しく解説します。

仮審査はスコアリング審査

PCとスマートフォンの図

仮審査で行われることはスコアリング審査です。

スコアリング審査では、申込者から申込フォームに入力された個人情報に基づき銀行が、金融機関の持つビッグデータを参考に統計的処理を行い、その申込者の信用力をスコア化して、そのスコアが銀行の決める基準を超えた人を仮審査で通過させます。

またこの個人情報のことを属性と呼び、具体的には本人年収や勤務先・勤続年数、居住形態や家族人数、居住年数などがこれに当たります。

ここで仮審査の審査に当たるのは、銀行カードローンの保証会社である大手消費者金融や信販(クレジット)会社、あるいは銀行子会社の保証会社などです。

これらの業者はまず機械審査(自動審査)でスコアリングを行って、借入先の信用可能性を探り、その審査で残った人だけを次の本審査に送ります。

本審査は担当者の目による人的審査

スコアリング審査を通過した申込者に対し、次のステップとして担当者による人的審査が行われます。

主な審査の内容は申込内容の確認、信用照会、在籍確認です。

以下がその詳細になります。

申込内容の確認とはスタッフによる書類の再チェック

申込内容の確認では、申し込み情報に基づき、ひとつひとつの項目が審査スタッフの目で再チェックされます。

たとえば送られてきた本人確認書類と申込書の記載内容が一致しているか、収入証明書に基づく融資限度額が債務者のレベルに合った適切な金額か、金利水準は貸出リスクや利用目的に応じたレベルか、書類にウソの事項が書かれていないか、など詳しく精査されます。

信用照会とは外部機関からの信用チェック

次に信用照会では、申込者の個人信用情報を銀行の指定信用情報機関※に照会し、登録された情報に問題がないか調べます。

個人信用情報機関は信用情報を保管している

信用照会のポイントは、過去の返済状況や事故情報であり、もし過去に延滞による62日以上または3ケ月以上の滞納があった場合や、債務整理等の金融事故情報が登録されていた場合、いくらスコアリング結果が高くても、100%審査で落ちることになります。

また他社での借入において、返済で何度も遅延している場合も、銀行カードローンの審査はかなり厳格なので、かなりの確率で審査に落ちる原因となります。
※銀行カードローンの場合、信用照会する個人信用情報機関は全国銀行個人信用情報センター(KSC)です。

銀行カードローンの審査では在籍確認は必須の手続き

在籍確認は審査の最終段階で行われる重要な手続きで、銀行から勤務先または自宅への電話連絡で行われます。

在籍確認がなぜ重要かと言うと、カードローンの返済財源は毎月の安定した収入であり、その収入は申込者の勤務先か、自営者の場合、自宅または事業所から生み出されているので、その場所と本人が働いている事実を確認することが必要だからです。

在籍確認はスタッフ個人名でなされる

そういう意味で、在籍確認はカードローン発行には欠かせない手続きであり、銀行から勤務先へ電話する場合、確実に在籍確認できるよう、申込者としても、勤務先の代表電話番号や所属部署の電話番号など、間違いなく申込書に記入する必要があります。

またもし自営業者で固定電話を引いておらず、携帯電話しか連絡の方法がない場合も、在籍確認で「商売人なのに固定電話がないのはおかしい」と銀行に誤解を与えないために、事前にその旨、銀行担当者に伝えておかねばなりません。

年収が低いアルバイトや学生でも銀行カードローンの審査は通るのか?

笑顔の先生

ところで銀行カードローンの審査に関し、皆さんはこのような疑問が沸きませんか?

たしかに年収も高く安定した身分の正社員の場合は、本人の信用情報に特段の傷でもない限り、銀行カードローンを申込みすれば、その審査も割と簡単に通ることができるでしょう。

しかし身分が不安定で年収の低いアルバイトや学生の場合、銀行カードローンの審査に通って借りることはできるのでしょうか?

この章ではその疑問について審査と絡めて詳しく解説します。

アルバイトでも借りれる条件とは?

銀行カードローンならアルバイトであっても新規貸付してもらえる可能性は十分あります。

「おすすめ銀行カードローンの申込み条件」でもご覧頂いたように、各行の申込みには申込時の年齢条件は決められていますが、雇用形態や職種について書かれた項目はありません。

したがって非正規雇用者であるアルバイトでも、以下の条件が満たせるなら銀行カードローンは借ることができます。

融資条件

  • 本人に安定継続した収入があること
  • 信用情報がきれいなこと
  • 年収に応じた適切な希望限度額であること

特にアルバイトの場合、審査通過で重要な点は「本人に安定継続した収入があること」で、収入証明書類以外にも、これを勤務先の安定度やその勤務した年数で間接的に証明することができれば、審査で不利益な扱いを受けることはありません。

ただアルバイトの場合、ほとんど年収が低いので、それに見合った希望限度額を申込書に記入する必要があります。

申込みした希望限度額が年収に比べて過大だと、審査に落ちる可能性もあるので、当初は欲張らず小さい限度額で申請し借入に成功して、以後は借入や返済実績を積みながら増額申請する方が、確実に融資可能額が上がっていくと筆者は考えています。

学生の場合の借りれる条件とは?

学生の場合もアルバイト同様、銀行カードローンを利用するための条件はほぼ同じです。

つまり

本人に安定継続した収入があること
信用情報がきれいなこと
年収に応じた適切な希望限度額であること

さらに「申込時年齢が満20歳以上であること(学生でも満20歳未満は申込不可)」ということになります。

悩む学生アルバイト

ただし学生の場合、学校の勉強という本分があるので、一般的なアルバイトのように1週間のうち5日以上働けるという条件は満たせないかもしれません。

かといって学生の場合、1日だけの短期バイトでは銀行カードローンの求める「継続的・安定収入」を満たすこともできないので、やはり最低1週間のうち、3~4日以上働いて継続して勤務しているということを銀行に証明する必要があります。

ただし、「学生がカードローンでお金を借りる方法と注意点」でも解説していますが、学生の場合は条件を満たせたとしても、銀行カードローンではそれほど高い融資額は期待できません。

せいぜい大きくても20~30万円位が限度だと筆者は考えています。

専業主婦の場合、そのままでは銀行カードローンは利用できない

笑顔のパート主婦

アルバイトや学生について説明したので、専業主婦についても触れておきます。

2018年3月現在、銀行カードローンにおいては、銀行の自主規制の影響もあり、所得のない専業主婦に対してはほとんどの銀行で融資をしないようになっています。

もちろん専業主婦の配偶者に所得のあるなしは関係なく、貸出ができなくなっています。

ただ今のところ、楽天銀行スーパーローンは、満年齢60歳以下を条件に、専業主婦でも最大50万円を限度にカードローンが借れる状況になっていますが、これからは銀行の自主規制の流れはさらに強まると思うので、たとえ楽天銀行と言えども、今後の対応は難しくなっていく可能性は十分あります。

そのため、今後は、専業主婦が銀行カードローンを借りたいなら、まずは本人がパート等で働きに出て定期収入を得ることが、銀行の条件を満たすための第一歩だと考えています。

主婦の借入については「主婦がカードローンでお金を借りる効果的な方法」も参考にしてみてください。

無職の場合、そのままでは借れないので、借れる条件作りに専念

無職の場合も、もし銀行カードローンを借りたいなら、専業主婦同様、まずは仕事を探して働き始めることが大事です。

とにかく銀行カードローンでは、安定した収入のない人は、最初から申込みの受付さえしてくれないので、自分から定期収入を得る道を作らねばなりません。

ただし無職の場合、最近の厳しい景況では急に正社員を目指すといっても難しい話なので、まずは派遣社員に登録して働き始め、勤務実績を作ることが大事だと考えています。

無職の方がお金を借りるための詳しい対策については、「無職でカードローン利用ができない場合の対策とは」もぜひ参考にしてみてください。

銀行カードローンの審査では銀行との取引履歴も重要

銀行カードローンの審査では、申込者が正社員、アルバイトや学生関係なく、その取引履歴も審査の重要ポイントです。

これが消費者金融の審査との大きな違いで、消費者金融の場合、あくまで審査は本人からの個人信用情報に基づく信用力の判定が基礎になります。

銀行カードローンの場合、もし本人が申込み予定の銀行に、すでに何らかの形で個人の取引実績があれば審査で有利になることがあります。

目的別ローン

たとえば、一定の残高の預金取引があるとか、住宅ローン、マイカーローン等の利用実績がある、勤務先から支給される給与の受取口座がその銀行にある場合などです。

その取引履歴自体が、申込者の信用力をカバーしてくれるので、銀行カードローン申込時には審査で大きな力になります。

また銀行カードローンでは、低金利で融資を受けられるのもメリットですが、最近では、消費者金融の30日間無利息サービスに相当する金利のキャッシュサービスが利用できるのもその魅力のひとつです。

銀行カードローンで、金利のキャッシュバックサービスを提供している銀行はまだ少数ですが、カードローンの自主規制で審査が厳しくなっている現状では、これをカバーするものとして、この種の金利サービスを今後展開する銀行が増えてくるのではないか、筆者はそのように予想しています。

まとめ

「銀行カードローンの審査は緩いのか?」「アルバイトや学生でも銀行カードローンは借りれる、またその場合の条件とは?」の視点から、銀行カードローンの審査について解説してきました。

たしかに、アルバイトや学生が一定の条件にもとに銀行カードローンが借れるのは事実です。

2015年に銀行カードローンの総貸付残高が消費者金融の個人向けキャッシング総残高を逆転した事実がそれを物語っており、非正規雇用者を含む多くの対象者への貸出がなければ、この数字は達成することは難しかったと筆者は考えています。

しかし間違っていけないことは、今の銀行カードローンの審査基準は決して低くないということです。

たしかに一時期、銀行カードローンの審査姿勢が緩くなり、その結果「過剰融資だ」と社会的な批判を受けるほど、融資が行き過ぎていたことは事実でしょう。

だが出過ぎた杭が打たれるように、現在でも銀行カードローンには逆風が吹き続けています。

これからも銀行カードローンの販売にはさらに自主規制が働いて、審査もかつてのような厳格さを伴ったオーソドックスなスタイルに近づいていく可能性があります。

それだけに、これから銀行カードローンを申込みして審査を受けようとする方は、正規・非正規雇用関係なく、まずは安定的収入の確保に努め、自分の信用を維持し、各種属性の向上に努める必要があると筆者は考えています。

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