カードローンで借金地獄になる傾向とその対策とは

更新日:2018/03/09
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消費者金融や銀行のカードローンは、計画的に利用すれば、とても便利で安全面でも何も問題はありません。

しかし、使い方次第で借金地獄に陥ってしまう可能性もあります。

既に借金を抱えていて、返済に苦しんでいる人。
毎月きちんと返しているのに、返済期間が長引いている人。

そんな人は早く手を打って、今の状況から抜け出す努力が必要であり、自分は大丈夫と思っていた人でも油断すると状況はどんどん悪化する可能性もあります。

今回は、借金地獄に陥る人の傾向と対策を詳しく説明します。

カードローンに抵抗がある人も、注意点として頭に入れておけば、安心してお金を借りることができますよ。

手軽さへの油断から借金地獄に

「借金」という言葉に多くの人は抵抗を持ちます。

しかし、テレビでは消費者金融や銀行カードローンのCMが流れ、安心・安全なカードローンのイメージが広がりつつあります。

たとえば、アコムやプロミスの「30日間無利息」サービスも、初めての人が借りるきっかけにしやすく、大手消費者金融は順調に顧客数を増やしています。

事実、カードローンはとても便利で、お金に困ったときに強い味方になってくれます。

最初はカードローンの利用に後ろめたさを感じていた人も、一度契約すると便利さを実感し、使ううちに抵抗感は薄れていきます。

まるで預金通帳からお金を引き出すような感覚で簡単に借りられるので、キャッシングはどんどん気軽なものになっていくのです。

笑顔の先生

カードローンは、計画的に、また生活に支障のない利用であれば特に問題はありません。

注意が必要なのは、いつの間にか自分の返済能力を超える借金を抱えてしまうケースです。

カードローン審査は、会社への在籍確認さえクリアすればすんなり通過できることも少なくありません。

最初は誰もが慎重で、「返済額が少ないから支払いに困ることはないだろう」と考えます。

しかし、徐々に当たり前のように借入するようになり、気づけば借入と返済を繰り返している状況に気がつくのです。

「なかなか借入残高が減らないな」と感じたら危険信号。

早めに返済方法を見直さないと、借金地獄にどっぷりはまりこんでしまうかもしれません。

借金地獄に陥る原因

カードローンは、1回きりの利用であればさほど問題になることはありません。

借金地獄に陥る人に多いのは、借金を毎月のように生活費の補填に使う点です。

気軽さゆえに、借入を繰り返しているうちに、毎月のやりくりが借金なしでは足りない状態になっていきます。

既にある借金を返し終わらないまま追加借入するので、借入額はどんどん膨れていくのです。

しかし、「毎月きちんと返済してるから問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。

さらに「少しずつの返済だから、なんとかやっていける」という人もいるかもしれませんが、いずれも危険な落とし穴なのです。

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たとえ毎月返済していても、返済額が少ないと借入残高はなかなか減らず、いつまでも借金を抱えたままになってしまいます。

カードローンは、借入期間が長引くほど利息がかさみます。

借入・返済を繰り返すうちに、気が付けば借入金額は膨大になることもあるのです。

そんな折、冠婚葬祭での急な出費など、ちょっとしたことがきっかけで返済はたちまち苦しいものになります。

そして、借入額が限度額いっぱいになると、今度は返済のために他社借入に手を出します。

給料日が来ても嬉しさよりも返済への不安ばかりで、返済金や生活費のための追加借入をするはめに…

そうこうしているうちに借入件数が増えて多重債務者に陥るのです。

また、カードローン会社は、返済実績を積んだ契約者に対して、利用限度額の増額を勧めてくることがあります。

やりくりに困っているタイミングであれば、藁をもすがる気持ちで増額しますが、結局は借金が増えるだけで悪循環となっていきます。

クレジットカード カードローン

また、カードローンだけでなく、信販系クレジットカードのキャッシング枠に頼る人もいるでしょう。

クレジットカードは手を出しやすい存在ですが、借金になんら変わりありません。

こうした多重債務者を減らすために、2010年、貸金業法のなかの「総量規制」という取り決めができました。

総量規制とは、消費者金融や信販会社といった貸金業者の貸付を利用者の年収の3分の1までに制限するものです。

総量規制の解説

一方で、銀行法の適用となる銀行カードローンは、総量規制の対象外ということもあり、昨今貸し過ぎ・借り過ぎが社会問題となっています。

利息を把握して返済方法を見直そう

郵送物なしのイメージ

借金に追われた状況にいると、なかなか冷静に物事を考えられなくなります。

しかし、借金地獄から抜け出すには、落ち着いて自分の返済状況を把握することが大切です。

Web明細利用は便利な反面、手元に明細書が届かないので確認の機会が少なくなりがちです。

これからカードローンを申し込む人も、しっかり借入状況を把握する意識を持てば、返済に苦しむ心配もありませんよ。

まず、借金には金利がつきもので、毎月の支払額には、元金だけでなく利息も充てられます。

金融会社から提示された最低返済額だけを払っていては、利息の支払ばかりで終わってしまい、元金自体がなかなか減っていきません。

自ら返済額をコントロールしなければ、ずるずると長期間の借金生活を送ることになるのです。

たとえば、プロミスで30万円を借りた場合、最低返済額は11,000円です。

毎月の返済額を変えると、利息にどのくらい差が出るか見てみましょう。

プロミス公式サイトの返済シミュレーションを利用して、返済期間を出してみました。

借入額30万円・毎月の返済額11,000円・金利17.8%(年率)の場合

返済期間 36か月
利息総額 87,289円

借入額30万円・毎月の返済額15,000円・金利17.8%(年率)の場合

返済期間 24か月
利息総額 58,508円

月々の返済を少し増やせば、返済期間は1年も短縮され、利息も3万円近く節約できます。

また、以下の表は、11,000円ずつ返済した場合の元金と利息のシミュレーションです。

返済回数が少ないうちは、支払った11,000円のうち、半分近くが利息に充てられていることがわかります。

このように、利息と元金の関係を知っておけば、早期返済するほどお得ということが実感できますよね。

借金への意識が変われば、いよいよ借金完済のための行動に移しやすくなります。

借金地獄から抜け出すため4つの対策

借入残高がなかなか減らないとき、着実に返すためには4つの方法があります。

すでに返済のやりくりが厳しくなっている人も、努力して実行できれば、借金地獄から抜け出す道がひらけてくるはずです。

1.返済額を増やす

毎月の返済で最低返済額だけ払っていると、借入期間は長引き、利息が膨れ上がってしまいます。

少しでもいいので毎月の返済額を増やして、早い全額返済を目指しましょう。

毎月は無理でも、ボーナスなどを利用し一括返済したり、可能なときだけ多めに返済したりと、積極的な支払いを心がけましょう。

借金をずっと抱えたままだと、やがてお金が足りなくなり、追加借入に手を出しがちです。

次の借入は完済してからと決められるのが理想です。

2.支出を減らす

借入と返済を繰り返している人は、まず新たな借入をせずに済む状態を整える必要があります。

借入は気軽に手を出すのではなく、「本当に困ったときに頼るもの」と意識を変えましょう。

そして、日々の支出を減らし、返済にまわせるお金をやりくりしてください。

たとえば、家賃、保険料、通信費、光熱費といった毎月の固定された支出を見直します。

借金地獄から抜け出すには、妥協や我慢も必要です。

維持費のかかる車やバイクなどを手放すのもいいでしょう。

支出を減らすことで毎月の返済額が数千円増えれば、返済期間もかなり短縮できますよ。

3.収入を増やす

今の生活が苦しい場合、早期返済には収入を増やすのが早道です。

現職ではなかなか収入は増やせませんが、副業をして返済金を稼ぐことはできるかもしれませんよね。

生活が破綻する前に必死に働く覚悟がなければ、多額の借金は返済できません。

4.おまとめローン

複数社の借金を抱えている人は、おまとめローンを利用するのも一つの手です。

おまとめローンとは、複数の借金を借り換えによって一本化する方法です。

おまとめローンイメージ

おまとめローンで元金自体が減ることはありませんが、借入先が1社になるので精神的な負担が軽減されます。

場合によっては、おまとめローンによって金利が少し下がる場合もあります。

また、おまとめローンを申し込む際に、担当者にお金の相談をすれば、的確なアドバイスが得られることもありますよ。

おまとめローンを組んだからと言って信用情報にマイナス情報が残ることはないので、複数借入に悩む人にはおすすめです。

本当に困ったら債務整理

どう頑張っても借金を返済できそうにない、自分ではどうしようもなくなったとき、債務整理で借金を整理する方法もあります。

専門家に相談し、法的な手段で借金を解決に向けていきます。

ただし、債務整理をするとしばらくは新たな借金ができなくなるので、覚悟の上で実行しましょう。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産など、複数の方法があります。

任意整理 金利のカットや元金の減額
個人再生 借金を5分の1~10分の1まで減額
自己破産 借金が0円に

任意整理は債務者にかわって専門家が債権者と交渉を行います。

対して個人再生や自己破産は、裁判所を通した手段です。

自己破産は借金がチャラになりますが、家や車などの資産を手放すことになる最終手段なので、安易にするものではありません。

また、こうした債務整理には費用がかかることも忘れてはいけません。

気になる人は、まずは司法書士や弁護士事務所の無料相談に行ってみるのもおすすめです。

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そして、債務整理をすると信用情報、いわゆるブラックリストに記録が載るため、5~10年は借金ができません。

カードローン、クレジットカードを利用できないだけでなく、住宅ローンを組むのも難しくなります。

債務整理をすると銀行口座が凍結されることもあるので、しばらくは不便な生活にならざるを得ません。

もし将来的に結婚を視野に入れている人は、配偶者や親族にお金のことで迷惑をかけないよう新たな生活を踏み出せる体制をなるべく早めに作っておく方が良いかもしれません。

また、もちろん、債務整理をしたからと言って、すぐにすべてが解決するわけではありません。

破産者になるわけですから、二度と同じ過ちを起こさないよう、今後の生活の立て直しにまっすぐ向き合いましょう。

借金は踏み倒せない

いくら借金が苦しいからと言って、返済から逃げてはいけません。

1日でも返済日を過ぎると延滞となり、遅延損害金(延滞料)をとられますし、金融会社からの督促も始まります。

「銀行カードローンは安心」と思って借りたとしても、多くの銀行は保証業務を消費者金融に委託している(保証会社と言います)ので、結局は消費者金融の担当者から督促を受けることになります。

督促と言っても法律でも定められていることから、決して過度な取り立てが行われるわけではありませんので安心してください。

ただ、放置すると自宅や勤務先にまで連絡が入るので、早めの対処が必要です。

しかし、どうしても返せないとなると「借金から逃げて踏み倒したい」と考える人も出てくることでしょう。

実は、法律上、借金には「時効」が存在しており、一定期間が過ぎて手続きをすれば、借金を時効にすることができるのです。

ただし、時効をむかえることは相当に難しく、現実的ではありません。

夜逃げして身をくらませたとしても、金融会社に裁判を起こされれば、結局は借金と向き合うしかなく意味がありません。

だからと言って、甘い文句に誘われて闇金(悪徳金融とは)でお金を借りることも絶対にやめましょう。

闇金から違法な高金利で貸付されると、さらに辛い借金地獄が待っています。

やはり、法律に則って返済する方法を考えるしか方法はないのです。

まとめ

カードローンの利用を繰り返すうち、借金から抜け出せなくなる人が増えています。

慎重に返済計画を立てないと、誰にでも借金地獄に陥る可能性はあります。

借金地獄から抜け出すには、「新たな借入をしないこと」を死守しなくてはいけません。

まずは、借入せずに返済だけに専念することが大切です。

また、返済額を増やして一刻も早く完済に向ける努力も必要になってきます。

自分ではどうしようもないときは、専門家に相談し債務整理の手段も検討しましょう。

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