ちょっと待った!カードローン増額審査の前に知るべきこと

更新日:2020/02/27
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カードローンのメリットはカード発行の審査を通過すれば、いつでも簡単に繰り返しお金を借りることができるという点です。

カードローンは利用限度額があり、その範囲内で繰り返し利用できるシステムです。

カードが発行されたときに利用枠が確認できますが、その利用枠は変更することも可能です。

カードローンの利用枠を増やしたいと考えている人は、これから解説する増枠に関する情報をよく理解しておきましょう。

限度額引き上げのタイミングや増枠審査について知らずに申請すると、反対に減額やカード強制解約ということもありえます。

カードローンの利用枠のしくみ

増枠申請の前にまずはカードローンの利用枠についてよく理解しておきましょう。

カードローンの利用枠と金利

笑顔の先生

カードローンはその利用枠と金利が密接に関連しています。

アコムのカードローンを例にすると、カードローンの金利は年率3.0%~18.0%というように幅広く設定されていますが、同様にカード利用枠にも10万円~800万円といった幅があります。

利用枠と金利はそれぞれ連動しているため、10万円の利用枠に最低金利の年率3.0%が適用されることはなく、反対に最高限度額800万円で年率18.0%が適用されることもありません。

つまり利用枠が大きいほど低金利が適用されることになります。

あくまで利用枠に連動しているので借入金額は関係ありません。

例えば最大限度額の800万円で年率3.0%の金利が適用されている場合、融資額が10万円でも年率3.0%で借りることができます。

つまり利用枠を大きくすることで少額利用でも低金利で借り入れすることができます。

法律による上限金利の制限

カードローンの金利は法律によっても制限されています。

貸金業法と利息制限法で貸付金額に応じた上限金利が次のように定められています。

借入額 上限金利
10万円未満 年率20.0%
10万円以上100万円未満 年率18.0%
100万円以上 年率15.0%

この規制はもちろんカードローンにも適用されるので、10万円以上借りる可能性があるカード利用枠の場合は年18.0%を超える金利は設定できません。

つまり、なるべく低金利で借りるためには、100万円以上のカード利用枠を希望すれば年15.0%を超える金利にはならないということです。

ただし審査があるので希望通りの利用枠になるとは限りません。

利息制限法については「利息制限法・出資法の役割の違いと改正内容」でも詳しく解説しています。

クレジットカードのキャッシングとの違い

クレジットカードの機能として備わっているキャッシングもカードローンと同じ機能を持っています。

しかし、クレジットカードのキャッシング枠はゴールドカードでも100万円を超えることはほとんどないので、金利もほぼ年18%程度で固定されています。

クレジットカード カードローン

しかし、カードローンの場合はカード利用枠を増枠することができるので、増枠申請によって金利を引き下げることも可能です。

クレジットカードのキャッシングは数万円を短期で返済するという場合にはメリットがありますが、低金利で長期に返済するという使い方はできません。

むしろキャッシング枠をゼロにしてショッピング専用として利用し、キャッシングは低金利のカードローンで利用するのが賢い使い方です。

詳しくは、「クレジットカードのキャッシングとカードローンの違いと効果的な使い方」も参考にしてみてください。

カードローンの増枠審査

それではカードローンの増枠審査はどのような点をチェックしているのか、事前にどのような対策ができるのかを解説しましょう。

増枠審査は返済実績と利用状況が重要

増枠の申請はカードが届いてすぐに申請しても却下されてしまいます。

すぐに増枠したのでは最初の限度枠設定に意味がなくなってしまうので、一定の利用期間中の実績がなければ増枠審査はしません。

少なくても6ヶ月~1年間は実績を作ることを心がけましょう。

個人信用情報機関は信用情報を保管している

なお、新規申込の審査基準では在籍確認電話は必須ですが、増枠審査では勤務先に連絡することはありません。

カードローンの新規申し込みでは申込者の返済能力を中心に審査しますが、カードローンを発行した時点でそれはクリアされていると考えられます。

増枠審査では返済能力ではなく支払観念や多重債務の傾向、カード発行後に金融事故がないか、さらに発行したカードローンを健全に利用しているかという点をチェックします。

もちろん自社のカードローンをメインに利用して利益を与えてくれるかという点もカードローン会社にとっては重要なポイントです。

これらを審査するには発行したカードローンの利用状況のほかに、個人信用情報機関の情報も参照します。

増枠申請の対象となるカードローンに良好な信用実績があることはもちろんですが、他社借り入れでの延滞や残高も審査に影響します。

他社の利用状況が原因で増枠申請の審査を却下される可能性があるケースは次のとおりです。

年収の1/3を超えた残高がある
複数のカードローンを利用している
延滞回数が多い、未払いがある

延滞や未払いがあれば審査は通らないのは当然ですが、正常に支払っていても残高が多すぎたり、カードローンの枚数が多かったりした場合も審査を通過しないことがあります。

特に年収の1/3以上の貸付は法律で禁止されているので、増枠どころか減額となる場合もあります。

これらを踏まえて増枠申請前に対処する方法を解説しましょう。

利用中のローンやクレジットの整理

指をさしてポイントを教える先生

まずは現在利用しているクレジットやローンの残高を正確に把握しておきましょう。

数が多い場合は個人信用情報機関に情報開示請求するのもひとつの方法です。

証書貸付は残高、カードローンやキャッシングは利用枠を合計して年収の1/3に収まるかどうか計算しましょう。

この時クレジットカードのショッピング利用、住宅ローン、自動車ローン、事業者ローンの残高は含めません。

増枠申請をするのであれば、少なくてもすべて合計して年収の1/3未満にならなければ審査は通過しません。

ちょうど1/3でも増枠する余裕がないことになります。

その場合は1/3を下回るまで残高が減るのを待つか、不要なカードローンの解約、使っていないキャッシング枠をゼロにするといった対策が必要です。

未払いの解消と延滞記録

増枠申請時に他社であっても未払いがあれば審査は通らないので、早急に支払をしましょう。

しかし、未払いがあったという事実や過去の返済遅延は個人信用情報機関に記録されています。

増枠審査を確実に通過するには、これらの記録が抹消されるまで待つしかありません。

3ヶ月以上の延滞といった事故情報に該当しない延滞であれば、最長で2年間の記録保存となります。

個人信用情報機関に情報開示を申請して記録の抹消を確認してから申込みましょう。

延滞の記録は回数や頻度によっては増枠申請することで、かえってカードローンの利用停止処分という事態になるので、増枠申請のタイミングには十分気をつけましょう。

カードローンの適切な利用

カードローンは利用枠が少ないからといって複数申込しても意味がありません。

利用枠の上限は年収の1/3と決まっているので、複数持つよりは1枚を徹底して利用することで増枠の可能性が高くなります。

クレジットカードの場合はメインカードのほかにサブカードを持つという使い方ができますが、カードローンは1枚に絞って利用するのが原則です。

そのためなるべく低金利でカード利用枠も大きいカードローンを選びましょう。

金利の目安は最低金利ではなく、最大金利が最も低いカードローンを選ぶのがコツです。

最低金利が適用されるには高年収が必要となるので、ほとんどの申込者は対象にならないと考えましょう。

また、年収の1/3という規制は貸金業者(消費者金融業者、クレジット会社など)だけに適用されます。

総量規制の解説

しかし銀行法で規制される金融機関には同じ規制はありませんが、自主規制によりほぼ同じ条件となっています。

カードローン利用者にとって銀行系、消費者金融系に関係なくカードローンの利用枠は同じになります。

さらに銀行カードローンの審査はノンバンクの保証会社が行なうので、審査面でもそれほど大きな差はありません。
保証会社については、「カードローン保証会社の一覧まとめ」で詳しく解説しています。

金利負担を軽減できるのは銀行カードローンですが、大手消費者金融のカードローンも無金利期間があるので初回利用は金利負担を大きく軽減できます。

プロミスやアコムといった大手消費者金融のカードローンも、即時発行が可能で金利も節約できるメリットがあります。

少額を短期間で利用するのであれば消費者金融のカードローンもおすすめです。

なるべく増枠額を大きくする方法

利用実績や他社利用に問題がなければ、増枠の金額をなるべく大きくする努力をしてみましょう。

転職や昇進などでカードローン発行時よりも年収が高くなっていた場合は、収入証明書や源泉徴収票などを提出してみましょう。

基本的にカードローンの利用枠は年収に比例するので、年収が高いほど利用枠も大きくできるからです。

年収が高くなったことはカードローン会社にはわからないので、積極的に判断材料を提出することで増枠を有利にすることができます。

また給与所得以外に事業所得など定期的な収入があれば、その証明書類も提出しましょう。

まとめ

カードローンの増枠審査についてはおわかりいただけたでしょうか。

融資商品の中でも追加借り入れが簡単にでき返済額も一定のカードローンは便利ですが、利用枠が少なければそのメリットも半減します。

自分の年収の範囲内で最大の利用枠を利用している限りは、多重債務となるリスクも少なくなります。

さらにノンバンクのカードローンを利用するのであれば、ルールを守る大手消費者金融が安心して利用できます。

自分の返済能力に合ったカードローンを賢く使いこなしましょう。

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