消費者金融と銀行の違いとは?関係性を知れば審査も有利

更新日:2019/04/26
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お金を借りたいとき、便利なのがカードローン。

しかし、ひとくちにカードローンと言ってもたくさんの金融業者があります。

特にカードローンを初めて申し込む人は、消費者金融と銀行、どちらを選ぶかで迷うことが多いようです。

「銀行の方が抵抗なく申し込めるけど、審査が厳しそう」
「消費者金融は金利が高いのでは?」

など、なんとなくイメージはあっても、詳しい違いはわからない…。

それでは自分に合ったカードローン選びができません。

消費者金融、銀行の違いを知れば、お得で便利な借入が可能になりますよ。

それぞれのメリット・デメリットだけでなく、審査に有利になる情報まで、くわしく解説します。

消費者金融の借入は年収の3分の1まで

消費者金融と銀行カードローンの大きな違いと言えば、それぞれに適用となる法律が異なるという点です。

消費者金融は貸金業法、銀行は銀行法によってさまざまな取り決めがされています。

貸金業法の大きなルール「総量規制」

総量規制の解説なかでもカードローン利用者に影響するのが、貸金業法の「総量規制」。

総量規制とは、貸金業者が貸付できる金額を利用者の年収の3分の1までと規制するものです。

総量規制は、借り過ぎ、返済できない多重債務者を増やさないために、2010年の改正貸金業法の完全施行で導入されました。

総量規制の対象となるのは、消費者金融、信販会社、クレジットカード会社といったいわゆるノンバンクの貸付。

クレジットカードのショッピング枠の利用分や住宅ローン、マイカーローンは総量規制の対象から除外されます。

消費者金融からの借入は総量規制の対象となるので、最大で年収の3分の1までしか借りられないということになります。

総量規制は複数社にまたがって有効

また、複数の消費者金融から借入する場合も、借入総額が年収の3分の1までと規制されています。

たとえば年収300万円の人は、消費者金融からの借入が何件あっても総額で100万円までしか借りることができません。

しかしながら、1社で年収の3分の1を丸々借りようという人は少なく、審査でも年収の3分の1よりもかなり少ない金額が利用限度額として設定されるのが実際のところです。

銀行の自主規制も総量規制並み

一方、銀行は限度額が高く、高額融資を向きではありますが、銀行でも利用者の支払い能力を厳しく審査するため、消費者金融よりもずば抜けて多く借りられるというわけでもないようです。

銀行も年収を見ている

総量規制の施行後、年収の3分の1以上借り入れができなくなった人は、総量規制対象外の銀行カードローンに申し込みをするようになりました。

その結果、今度は銀行カードローンに返済能力のない多重債務者が増え社会問題になったのです。

2017年、全国銀行協会は、加盟銀行に融資額を年収の3分の1未満にするように勧告を出しました。

現在は総量規制並に申込者の年収をチェックしているので、銀行カードローンなら年収の3分の1以上お金を借りることができるわけではありません

全国銀行協会の調査によると、銀行のカードローンを利用している方の多くも、借入額は年収の3分の1程度に収まっているようです(一般社団法人 全国銀行協会「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告」より)。

収入証明書の提出条件はほぼ同じ

収入証明書類

貸金業法の影響といえば、収入証明書の提出についても注意が必要です。

消費者金融では、融資額が50万円超もしくは融資額と他社借入の総額が100万円超となる場合、利用者から収入証明書の提出を受けることが義務付けられています。

プロミスやアコムの公式サイトには、上記条件にあてはまる場合は収入証明書を提出するよう案内しています。

しかし、SMBCモビットは収入証明書の提出条件を明示しておらず、年収50万円以下でも提出が必要となる場合も考えられるでしょう。

いずれの場合も審査場内容によっては借入額に関わらず収入証明書の提出を求められる場合があるので、事前に用意しておくといいでしょう。

銀行のカードローンを利用する前も収入証明書を用意しておくとスムーズ

対して銀行ですが、「貸金業法は関係ないから収入証明書は必要ない」という認識は間違いです。

銀行の場合、収入証明書の提出について法律による定めはないものの、ほとんどの銀行カードローンで借入希望額50万円超の申込で、収入証明書を必要としています。
※以前は収入証明書の提出を借入額200万円超、300万円超とする銀行が多々ありましたが、利用者の増加に伴い年々自主規制が厳しくなっているようです。

多くの銀行は、複数社からの借入総額については、収入証明書の提出条件を示していないものの、審査状況によって提出を求められることがありそうです。

カードローンを利用するなら、収入証明書は事前に用意しておきましょう。

金利が低いのは銀行カードローン

利用者にとって、もっとも気になるのが金利の違い。

銀行は低金利、消費者金融は高金利というイメージを持つ人は多いことと思います。

金融会社各社の金利を比較してみましょう。

銀行カードローン

  実質年率 最高融資額
りそなカードローン 3.5~12.475% 800万円
みずほ銀行カードローン 2.0~14.0% 800万円
三井住友銀行カードローン 4.0~14.5% 800万円
三菱UFJ銀行カードローン 1.8~14.6% 500万円
新生銀行カードローン レイク 4.5~18.0% 500万円

消費者金融

  実質年率 最高融資額
プロミス 4.5~17.8% 500万円
アコム 3.0~18.0% 800万円
アイフル 4.5~18.0% 500万円
SMBCモビット 3.0~18.0% 800万円

金利は各社〇~〇%という幅がありますが、初回利用で少額借入の場合、どこで借りても上限金利が適用となることが多いため、ここでは上限金利のみを比較します。

少しでも金利を抑えるなら銀行カードローン

銀行カードローンは、年率12.0~18.0%代とさまざまですが、相場としては年率14.0%台といったところ。

消費者金融は年率18.0%ほどと、やはり高金利ですね。

年率4.0%の差は、高額・長期間の借入になると、支払総額で大きな違いとなります。

少額・短期間の利用であれば、金利の違いはさほど気にする必要はありませんが、少しでも「低金利」を重視するなら銀行カードローンに軍配が上がります。

最高融資額は各社さまざまですが、数百万を借りる人自体が稀なので、銀行、消費者金融による違いは考えなくてよいでしょう。

また、多くの銀行では、借入限度額による適用金利が公式サイト等に公開されています。

銀行カードローンなら、自分の借入希望額で金利がどの程度になるのか、ある程度予測することが可能です。

消費者金融では金利の具体的な情報が公開されていないので、審査を受けるまでは何パーセントの適用になるかはわかりません。

事前に金利がわからないのは不安ですが、消費者金融の場合は上限金利が適用される心積もりをしておけば間違いはないでしょう。

消費者金融なら無利息サービスがお得

消費者金融は金利が高いものの、「無利息サービス」を利用すれば銀行よりお得に借入できる場合もあります。

大手消費者金融のプロミス、アコム、アイフルは無利息サービスを実施しており、初回契約者に限り、30日間無利息で借入が可能です。

30日間に全額返済すれば利息は0円。

無利息期間を過ぎてからは、通常金利が適用されます。

プロミスの利用が初めてなら30日間無利息

一方、銀行には、無利息サービスを行うところはあまりありません。

新生銀行カードローン レイクやジャパンネット銀行には無利息サービスがあるものの、いずれも金利は消費者金融と同等。

金利、無利息サービスの条件が同じであれば、あとはサービス内容や立地など、自分にとって使い勝手のいい金融会社を選ぶようにしましょう。

審査が早いのは消費者金融!即日融資も可能

時計

審査スピード、融資までの時間を重視するなら、消費者金融が断然早いです。

大手消費者金融のプロミス、アコム、アイフル、SMBCモビットいずれも、申込完了から審査回答まで最短30分、即日融資も可能となっています。

上記4社は、自動契約機でローンカードを発行すれば、以降、ほぼ24時間ATMで借入できるようになります。

たとえばプロミスの自動契約機で申込からローンカードの発行まで50分ほどかかったとして、併設された自社ATMで借入すれば、融資までの時間は1時間ほどで済みます。

ただ、審査時間は、申し込みのタイミング、審査状況によって異なり、翌日以降になることもあります。

夕方や週末は混雑することが多いので、平日午前中など、なるべく時間に余裕をもって申し込むようにしましょう。

銀行カードローンは審査時間が比較的長い

一方、銀行は、審査時間、融資までの時間ともに長くかかる傾向にあります。

審査結果がどんなに早くても、多くの銀行はローンカードの受取が郵送となるので、融資までに早くて数日かかります。

「急いでいるけど、どうしても銀行で借りたい」という人は、三菱UFJ銀行カードローン新生銀行カードローンレイクがおすすめです。

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック、新生銀行カードローンレイクには自動契約機があり、契約後はその場でローンカード発行ができます。
※発行されたカードは、発効日の翌営業日以降、審査の結果により利用可能

バンクイックとレイクは、自社ATMだけでなく提携ATMも手数料無料なのが魅力でもあいます。

審査は銀行の方が厳しい!?

「銀行は審査が厳しい」「消費者金融は審査が甘い」というイメージを持つ人、ネットでも情報をよく見かけます、実際のところどうなのでしょうか。

結論としては、消費者金融も銀行も慎重な審査を行っており、審査が甘いところはありません。

安定した収入がなければ、消費者金融でも銀行でもお金は借りられないのです。

参考までに、新生銀行カードローンレイクとアコムが公開している新規顧客の成約率を比較してみます。

新生銀行カードローンレイク 成約率 36.3% (2017年3月)
2017年4月1日~6月30日 四半期データブックより
アコム 新規貸付率48.0%(新客数÷新規申込数)(2017年3月)
2017年月期データブックより

レイクもアコムも金利は同等で無利息サービスがありますが、アコムの方が成約率が高いことがわかります。

サービス内容や宣伝効果の違いなど、成約率の差にはあらゆる要因が考えられますが、銀行・消費者金融といった業態の違いもひとつなのかもしれません。

一般的に考えて、カードローンは金利が低くなるほど審査基準は厳しくなります。

他の銀行は成約率を公開していませんが、レイクよりも金利が高い銀行だと成約率はさらに低くなると考えるのが自然でしょう。

消費者金融も審査は甘くありませんが、金利が高い分、銀行に比べると広い顧客層に借入できる可能性があると言えます。

銀行と消費者金融、グループ会社という関係

「SMBCコンシューマファイナンス」のように銀行カードローン(三井住友銀行カードローン)と消費者金融(プロミスやSMBCモビット)どちらもやっている企業を目にして不思議に思ったことはありませんか?

銀行と消費者金融がグループ会社となっているのには、過去の消費者金融の経営難が背景にあります。

金利引き下げを背景に消費者金融は銀行傘下へ

消費者金融の金利には、利息制限法と出資法という法律が関係しています。

もともと利息制限法による上限金利は年率20.0%、出資法による上限金利は年率29.28%。

消費者金融は、上限金利を超えると罰則のある出資法のみを守るかたちで、年率29.28%までの金利(グレーゾーン金利と呼ばれる)で貸付けを行っていました。

しかし、2006年に出資法の上限金利が年率20.0%に引き下げられると、消費者金融の収益は落ち込み、さらに過払い金返還請求が急増。

厳しい状況となった消費者金融は、大手銀行の傘下に入ることで、経営を持ちこたえたのです。

銀行にも融資ノウハウを盗むメリットがあった

同時に銀行も法人への融資に伸び悩んでいた時期で、消費者金融と組むことは、個人向け融資に進出できるというメリットがありました。

こうして銀行と消費者金融がグループ企業として支え合うに至りました。

アコムは三菱UFJフィナンシャルグループ、プロミスは三井住友銀行グループ、SMBCモビットはSMBCグループとなっています。

アイフルは、銀行の傘下に入らず独立した経営を続けています。

保証会社での借入が銀行の審査に影響する!?

消費者金融も銀行も、担保・保証人不要でお金を借りることができます。

銀行は、担保や保証人がない分、保証会社にカードローンの保証を委託しています。

消費者金融は保証会社を利用せず、自社で保証業務を行っているのが特徴です。

合わせて、銀行の保証会社を務めている消費者金融もあります。

たとえばアコムやプロミスは、自社のカードローンの運営だけでなく、銀行の保証業務も行っています。

銀行カードローンの保証会社 例

銀行 保証会社
三菱UFJ銀行カードローン アコム
三井住友銀行カードローン SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)
新生銀行カードローン レイク 新生フィナンシャル
セブン銀行カードローン アコム
オリックス銀行カードローン オリックス・クレジット/新生フィナンシャル
ソニー銀行カードローン アコム
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)

さて、銀行と保証会社の間では、密な情報の交換が行われています。

保証会社の役割のひとつに、「審査」があるのを知っていますか?

銀行カードローンを申し込むと、まず保証会社が申込者の審査を行います。

銀行が得た申込者の個人情報、さらに信用情報などから、保証会社が実質的な審査を行うのです。

その後、銀行が書類による本人確認や在籍確認といった方法の審査を行います。

そこで気になるのが、保証会社(アコムやプロミス)の借入実績が与える、銀行での審査への影響。

銀行と保証会社間でさまざまな情報交換がされるのなら、「過去の借入情報も交換されるのでは?」と気になりませんか?

たとえば消費者金融Aで借入したことのある人が、Aが保証会社を務める銀行Bのカードローンを申し込んだ場合、Aでの取引実績がBの審査に影響する可能性を考えておいた方がいいでしょう。

Aでの多額な借入、延滞など、Aとの取引にマイナス情報があれば、Bの審査には通りにくくなります。

逆に、Aできちんと返済していれば、返済実績があるとしてBの審査にプラスの影響を与えるでしょう。

個人信用情報機関は信用情報を保管している

これまでの借入履歴は信用情報機関の情報でチェックできますが、借入先に記録されている情報の方がより詳細です。

また、信用情報は登録機関が決まっていますが(金融事故は5年)、消費者金融の社内情報は5年以上保存されていると考えられます。

銀行カードローンを保証会社に着目して選ぶとしたら

金融事故を起こした保証会社(消費者金融)は避けた方がいい
返済実績のある保証会社(消費者金融)では、審査で過去の返済能力を評価される

と言えそうですね。

過去に消費者金融で借入したことのある人は、銀行カードローンを選ぶ際、保証会社を判断材料にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

消費者金融と銀行カードローンには、さまざまな違いがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合ったカードローン選びが重要です。

消費者金融の特徴

少額の借入向き(年収の3分の1までしか借りられない)
金利が高い
審査や融資までの時間が早い
無利息サービスがある
銀行カードローンの特徴

高額の借入向き(年収の3分の1より借りられる可能性あり)
金利が低い
審査や融資までの時間が長め

各々のカードローンの使い方によっても消費者金融か銀行のどちらが良いかは異なってくるかも知れません。

ただ、初めてのカードローン利用であれば「消費者金融」をおすすめします。

専業系として培ってきた貸付ノウハウがあり、契約や借入も多数の方法から選ぶことができます。

特に「今回だけ借りたい」などのニーズであれば、初回利用で30日間無利息期間のあるプロミスやアコムは、大手消費者金融としての信頼性とあるので候補に入れておきたいでしょう。

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