おまとめローンの選び方・審査・利用の注意点

更新日:2019/04/24
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複数社のカードローンでお金を借りている方なら体験済みかも知れませんが、各々の金融機関によって返済日や適用金利がバラバラになると管理が大変になります。
万が一、返済期日が過ぎて返済漏れになってしまうと信用力を損なうだけでなく、遅延損害金などの余計な出費が発生してしまうリスクもあります。

そんな多重債務者向けに設けられているローン商品が「おまとめローン」です。
おまとめローンとは、複数の借入先からの借金を1つの金融機関にまとめてしまうサービスのことを指します。

おまとめローンイメージ

借入先を1社にまとめることで毎月の返済日が1回に統一されて返済管理も容易になり、何よりも大きなメリットは適用金利が引き下げされる可能性がある点です。
ここでは多重債務を解決したい方におすすめの「おまとめローン」の特徴と利用時の注意点について紹介します。

おまとめローンの特徴は返済負担の軽減

おまとめローンの一番の特徴は、借金の返済負担を減らせる可能性があるところです。
一般的に借金による借入金額が大きいほど適用金利は低くなりますが、複数社から借入している段階で1社あたりからの借入金額は少額になりがちです。
つまり、各々の金融機関から上限金利で借入している可能性が高いと考えられます。

例えば、上限金利を年率18.0%とする消費者金融3社から各50万円、20万円、30万円で借入をしている場合、各社に18.0%分の利息を支払わなければならない可能性があります。
利息は各金融機関で自由に設定することができますが、実は利息制限法という法律によって借入額に応じて上限金利が定められているのです。

借入額 上限金利
10万円未満 年率20%以下
10万以上~100万円未満 年率18%以下
100万円以上 年率15%以下

つまり、金融機関が100万円以上を貸付する場合には、年率15.0%を超える金利設定をすることができません。

先程の事例に戻ると、消費者金融3社からの借入総額は100万円ですが、各々の金融機関からは100万円以下の借入となっているため15.0%以上の金利が適用されるのです。
しかし、借入先を1社にまとめてしまえば、同じように100万円を借入しても最低でも年率15.0%以下まで金利の引き下げができるのです。

このように借金として借りている金額は変わらずとも借入先を1社にまとめることで金利の引き下げが実現できます。
ただ、気をつけておきたいのはおまとめローンは返済専用の扱いになる商品もあるので、新たな借入ができなくなる可能性があるので注意が必要です。

おまとめローンなら低金利の銀行カードローン

おまとめローンは既存の借入先から別の会社に借り換えをする「借り換えローン」にも似ており、返済負担を軽減する目的としては同じです。
せっかく借入先を1社にまとめても、金利が下がらなければ手続きに手間がかかるだけで何もメリットがありません。

一般的に銀行カードローンは上限金利が年率14.0%台のことを考えると、現在、消費者金融から借入している方の多くが金利を引き下げるチャンスがあると言えます。
100万円以下の借金であっても利息制限法の年率15.0%よりも低い金利でまとめられる可能性もあります。

おまとめローンを選ぶポイントは適用金利

返済負担を減らしたいのに逆に返済総額が増えてしまうというケースも考えられます。
おまとめローンを検討する際、下記の3点は必ず確認しておきましょう。

 

  • 本当に金利が低くなるか
  • まとめたい金額が限度額内か
  • 信頼性のある金融機関か

本当に金利は低くなるのか

おまとめローンでは複数の借入額を1社にまとめるため契約額も自然と高額になります。
しかし、実際に適用される金利を事前に把握しておくことが重要です。
例えば、借入総額100万円だから利息制限法によって年率15.0%になると見込んで契約してみたら、実際は借入総額90万円で年率18.0%が適用されることも考えられるのです。

まとめたい金額は限度額内か

まず大前提の話として複数社からの債務を1社に本当にまとめられるかも含めて、限度額の確認はしておきましょう。
返済能力の兼ね合いもあるので利用限度額は審査で判断されますが、銀行カードローンの限度額設定は高めで最大1,000万円とする銀行もあります。

当然ですが、複数社からの借金を1つにすることは金融機関にとっても大きなリスクであり、審査も慎重に行われることになります。

信頼性のある金融機関か

このような多重債務で困っている債務者をターゲットにした悪徳金融も存在しているため、おまとめローンに申し込む際には信頼できる金融機関の活用が不可欠だと言えます。
金利は低く、限度額は高く、そして安心できる金融機関という条件を考えると、銀行カードローンの活用は理にかなっています。

顧客に有利な貸付となるおまとめローン

カードローンは銀行や消費者金融、信販会社などが提供しているサービスですが、おまとめローンに関しては全ての金融機関が対応している訳ではありません。

おまとめローンを扱う業者
・プロミス
・アコム
・アイフル
・東京スター銀行

大手銀行だけでなく、消費者金融もおまとめローンに対応しています。
ただ、新規申し込みと間違われないように申し込み時に「おまとめローン」を利用したい意思表示をしておく必要があります。

おまとめローンなら総量規制対象外

消費者金融は総量規制対象となるため、年収1/3以上の借入をすることはできません。
しかし、総量規制にも例外・除外の項目は用意されており、「顧客に一方的に有利になる借換え」としておまとめローンも総量規制の例外として扱われます。
つまり、消費者金融であってもおまとめローンであれば、年収に縛られることなく債務をまとめることができます。

注意すべきは、通常の申し込み方法だと新規貸付契約と同じ扱いになってしまうので、年収1/3以上の枠を付与してくれることはありません。
おまとめローンへの申し込みの際には、商品選択や電話確認をシッカリとしておくことが重要です。

審査の前に5つの確認ポイント

カードローンへの新規申し込みと同様におまとめローンも審査が行われますが、あくまで申込者の信用力が問われるところは変わりありません。
ただ、おまとめローンをしたいという段階で、すでに複数社からの借金がある多重債務の状態であることから、基本的には新規申し込みよりもおまとめローンの審査基準の方がハードルは高いと考えられます。
しかし、返済や延滞などをせずにコツコツと返済できているのであれば、おまとめローンの審査にチャレンジしてみる価値は十分にあります。

おまとめローンの審査に落ちないためのポイント

・カードローンの借入先が3件以下
・過去に金融事故の履歴がない
・勤続年数が長い/安定所得がある
・短期間で複数社に申し込みしない
・事実と異なる虚偽情報で申告しない

あくまで基本的なところだけであり、審査基準は金融機関ごとに定められるので断言する事はできませんが、上記は最低限クリアしておきたいポイントばかりです。

おまとめローンに申し込みする段階で多重債務者である以上、お金に困りやすい人というネガティブな印象を持たれることは避けられません。
その上で借入先が4件、5件と増えれば増えるほど、金融機関としても本当に完済できるのかという不安を抱かずにはいられないでしょう。
とはいえ、誠実に返済を続けて確実に債務額が減ってきているという実績は、審査でも重要なポイントとなります。

もし、3件を超える借入先があるのであれば、残高が少ない業者を完済させてからおまとめローンに申し込むことをおすすめします。

おまとめ前のローンは完済証明書を提出する

指をさしてポイントを教える先生おまとめ前のカードローンは契約を解約することも忘れないようにしてください。
契約が続いている限り、いつでも新たに借入できる余地を残していることは審査のマイナスポイントとなるでしょう。

おまとめローン業者に完済を伝える方法の一つとして、完済証明書の提出があります。
原則、金融機関も完済証明書を発行する義務ありませんが、借入残高が分かる明細書や会員ページの印刷などを活用して自身の借入残高が0円になっていることを申告しましょう。

完済したと嘘の申告をしても利用者の借入状況は信用情報機関への情報照会によって金融機関からも確認することができます。
全ての借入先への返済が終わったら、おまとめした借入先への返済をシッカリと行い、真摯に返済をしていきましょう。

おまとめローン利用における注意点

おまとめすれば必ず金利が下がるという訳ではない点には注意をしておく必要があります。
例えば、複数の消費者金融からの借入を他の消費者金融にまとめても上限金利に差がなければ金利も当然下がりません。
もし、現状、年率18.0%での借入であれば、大手消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)のみ上限金利17.8%なので0.2%の金利引き下げができます。

また、消費者金融でも借入合計額が100万円を超えるのであれば利息制限法によって年率15.0%以下でのおまとめローンを組むことができます。
限度額の高い銀行カードローンでのおまとめをおすすめしますが、借入合計額が100万円を超える場合は消費者金融でのおまとめも検討の余地があると言えるでしょう。

金利が減っても利息が増えることがある

そもそも支払う利息額は借入期間に対して発生するので、借入期間が長引けばそれだけ返済回数とともに利息も増えることになります。
つまり、月々の約定返済日に最低返済額だけを返すのではなく、自身の収入から毎月どれだけの金額を返済に回せるかを含めて検討することが重要です。
返済シミュレーションなどを活用して実際に支払うことになる利息総額や月々の返済金額を理解しておきましょう。

まとめ

多重債務で借金返済に追われることになると債務整理なども頭をよぎるかもしれませんが、後のローン審査への影響を考えると容易に判断するのは危険です。
まずはおまとめローンへの審査申込から検討するのはいかがでしょうか。
あくまで無理のない返済計画を立てることが前提となりますが、返済総額を減らせるおまとめローンは多重債務者にとっての助け船となる存在です

 

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