知って損なし!ローン審査の要となる個人信用情報機関とは?

更新日:2018/04/19
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私は、数年前に某信販会社X社に務めていました。
信販会社というと、大手ではジャックスやオリコ、セディナなどがありますが、私が勤めていたX社は、数年前は全国規模にあった消費者金融の会社です。
※私は勤務するまで名前すら知らなかった

現在では信販会社という名のX社になっており、エステサロンや脱毛、医療、物販などの販売店を主に取引していました。

▼信販会社とは
信用を供与した商品の代金を、立て替えて支払いを行う会社。身近なところではクレジットカード会社も信販会社の一部として考えられます。

どの会社のローンに申し込みをする場合、信販会社だけではなく、銀行や消費者金融も申込む人の審査や与信を判断するために必ず個人の信用情報を開示しています。
※「各社が加盟する信用情報機関」について

今回は、この個人信用情報機関についてわたしがX社で働いていた体験をもとに詳しくお話していきたいと思います。

個人信用情報機関と役割

日本にある信用情報機関には3つの組織があり、わたしが以前に勤めていたX社ではCIC(シーアイシー)を信用情報機関として使用していました。

・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)

この信用情報機関とは、消費者(わたしたち)のクレジットカードやローン、または消費者金融からの借入れや返済に関する信用情報の収集・管理・提供・開示を行っている機関です。

個人信用情報機関は信用情報を保管している

信用情報機関では収集・管理・提供・開示を行うことで、下記のような役割を果たしています。

消費者の支払い能力に応じた適正なクレジットカード・ローンの契約
クレジットカード・ローン取引を迅速な情報提供で促進
多重債務や自己破産の未然防止

信用情報機関は、消費者とクレジットカード・ローン会社との適正な取引をサポートする、重要な役割をしているということがわかりますね。

信用情報機関の3つの組織

上記でも紹介したように信用情報機関には下記の3つの組織があります。

ここでは各信用情報機関の役割や加盟店の特徴について紹介していきます。

日本信用情報機構(JICC 主に消費者金融や信販会社が加盟
シーアイシー(CIC 主に消費者金融や信販会社が加盟
全国銀行個人信用情報センター(KSC 主に銀行や信用金庫などが加盟

いずれも最近では郵送やPC、スマートフォンからでも手軽に自分の信用情報を開示依頼することができるようになっています。

【体験談】CICへの照会者は研修が必要

わたしがX社で実際に仕事をしていたときは、CICが持つ情報を取得するにあたって研修を受ける必要がありました。CICの情報照会が出来るのは研修後となっていたようです。

わたしもX社に入社後、CICの研修を受けてから業務をすることになり、その研修というのもキチンとCICから講師を招いて行われるものでした。

個人信用情報に関する内容をテキストにそって話しをしていただくだけなのですが、だいたい2時間ほどで研修が終了したのを覚えています。

CICへの照会方法

X社にはCICを照会する専用のPCが置かれてあり、照会画面から下記の内容を入力しはじめて照会していきます。

名前
生年月日
電話番号
郵便番号
番地の下3ケタ
免許証があれば12ケタの免許証番号
購入する商品番号、数量、申込金額、支払い回数

すると、1分もかからないうちに個人信用情報が開示できるわけです。

ここでスゴイのは、個人信用情報機関では、苗字が変わっても申込者の情報がわかるようになっているという点です。

さらにCICの照会をしていく中で「類似」や「本人確認」などがあり、再度照会確認するようにPC上にあがってきます。

「類似」の場合

「生年月日や名前が同じだけど確認して!」といった様にあがってくるので、その場合は再度「類似」であがってきた分をCIC照会していきます。
実は「類似」であがってきた方のなかには、クレジット利用(借入れ状況、支払い状況など)の履歴が多く残っていた…なんてこともしばしばありました。

「本人確認」の場合

もう1つは、「本人確認」であがってきた場合。
例えば、結婚して苗字が変わった場合や在日の方の名前の場合は、旧姓や通名などそれぞれ照会をし、クレジット利用の履歴などシッカリと確認していく必要がありました。

CICの開示報告書に書かれているもの

CICを照会すると個人信用情報がでてくるわけですが、個人信用情報の開示に書かれているものとはどのようなものなのかをご説明しておきます。

言い換えれば、ローン審査時に信用情報機関に記載されている情報で必ずチェックされているものです。

簡潔にお話しますと、まずCICの開示報告書には下記の情報から成り立っています。

申込情報
クレジット情報
利用記録

もう少し詳しく説明すると、CICの報告書には見方があって、各々の状況を現す記号にはいくつかの種類があります。

次章から順番に説明していきます。

申込情報について

CIC報告書に記載されている申込情報についてからお話します。

ローンやクレジットカードの新規申込をすると、申込みを受けた会社は審査をおこないますが、その際に信用情報機関に照会をかけて申込者の信用情報を確認したことが記録されています。

誰が・いつ・何に申し込みをしたのかが、この申込情報に含まれているのです。

主には下記項目が登録されています。

氏名
生年月日
郵便番号
電話番号
照会日時(申込日)
申込区分
契約予定額…ローンの場合はいくらの品物かが載る
支払い予定回数…ローンの場合は何回払いにしたか
商品名

※申込区分については、クレジットカードの場合は「カード」、ローンの場合は「個品割賦」、住宅ローンの場合は「住宅ローン」と記載されています。

この申込情報については、照会日時を含め6ヶ月間記録が残るようになっています。

つまり、申込状況・利用状況も何となくイメージできるものであり、申込数(正式には照会数)が多ければ、「切羽詰っている状況なのでは?」という判断もできます。

クレジット情報について

続いて、CIC開示報告書の中に記載されているクレジット情報を説明しますと、「属性」「契約内容」「支払いの状況」などが記載されています。

ここでは実際に利用しているローンの利用状況などを調べることができます。

属性 利用者の名前・生年月日・住所・電話番号・勤務先・配偶者など記載
契約内容 利用しているローンの申込記録について記載
支払い状況 請求額・入金額・残債額・返済状況・終了状況(完済日)が記載

加えて、クレジット情報には「入金状況」という重要な情報も記載されています。

入金となっていますが、審査を行っている会社側からすれば、いわゆるローンの返済実績とも言える項目です。

入金状況

この入金状況については、直近2年分の毎月の返済状況がわかるようになっています。
《審査をする際に信販会社として主にチェックするところでもありました》

記号 意味
請求どおり入金があった
A 本人事情で約束日に入金がなかった
P 請求額の1部入金があった

と上記のような記号CICの報告書に記されています。

また、中にはCICの報告書のクレジット情報の返済状況に【異動】と記されている場合があります。
このCICの報告書に書かれている【異動】とは、お主に下記の状態のことを示しています。

3ヶ月以上の延滞
破産手続き開始決定を受けた場合
契約者に代わって保証会社が返済した場合

このCICの報告書に書かれている【異動】というのは、よく聞く「ブラックリスト」に載ってしまったという状態になります。

ブラックリストに載るとどうなる?

少し余談になりますが、「ブラックリスト」という言葉、みなさんも1度は耳にしたことがあるかと思います。

この「ブラックリスト」に載ってしまうとどうなるかご存知ですか?

一度、「ブラックリスト」に登録されてしまうと、新規のクレジットカードやローンの申込の際に審査に通過できなくなるのです。

しかし、実際は、「ブラックリスト」といって黒い用紙に自分の名前がドーンとリストに登録されているわけではありません。

個人信用情報機関の保有情報に傷がついてしまった!と考えると分かりやすいかもしれません。
この個人信用情報の傷というのは、ブラックリストではなく、異動と表記されていたように「異動情報(金融事故情報)」とも呼ばれています。

もちろん、通常、利用分を決められた支払日までに払っておけば何の問題もありません。

しかし、返済期日を守らなかった結果として金融事故が信用情報機関に登録されるので、審査の際に経済的に信用できない人だと判断されるようになるのです。

なんでカードが使えないの?

また、この金融事故の情報が信用情報機関に登録されると5年間は継続して登録されることになっています。

この登録期間が終了すれば個人信用情報から事故の情報が消されることになるので、一度、金融事故が付いたからと言って、一生クレジットカードやローンの申込が出来ない訳ではありませんのでご安心を。
とはいっても、家が欲しい!車が欲しい!といったローンが必要なタイミングでも、金融事故の履歴があれば登録期間が消えるまで待たなければなりません。

債務整理や自己破産後は個人信用情報にどのように載る?

債務整理や自己破産した場合は個人信用情報にどのように記載されているのか気になるところではありますが、調べてみるとCICの報告書のクレジット情報に《終了状況》にシッカリと記載されています。
表示内容は下記の通りです。

本人以外弁済 保証人や保証会社から支払いがされたもの
貸倒 クレジット会社などが貸倒として処理したもの
移管終了 【1】複数の契約を一本化するため契約が終了扱いとなったもの
【2】クレジット会社等が、お客様との契約(債権)を第三者に譲度したもの
法的免責 支払いの免除が法的に認められたもの(破産)

心当たりのある方は、1度自分の信用情報を開示してみるといいかもしれません。

利用情報について

最後にCIC報告書に記載されている利用記録についてです。
利用記録とは、契約の途中に信販会社やクレジットカード会社が契約者の信用情報を照会した記録のことです。

例えば、利用者の自社以外の借入れ状況・返済状況がどうなっているのかを確認することで利用限度額の増減や維持を検討したりします。

そしてこの利用記録についても6ヶ月間残り、登録期間がすぎると自動的に削除されることになっています。

個人信用情報を簡単に開示できる!開示方法もさまざま

最近では、個人信用情報がネットや携帯電話から開示でき、開示方法も下記のものから自分にあったもので利用できます。

窓口
PC
スマートフォンや携帯電話
郵送

以前は、個人信用情報とうことで、開示には厳重に窓口か郵送しかなく、開示にも時間がかかる…という勝手なイメージを持っていました。

PCとスマートフォンの図

インターネット開示については、操作手順も簡単で誰でも手軽に利用出来ることには驚きました。

ただし、利用時間が決まっていることや操作は一時間以内にすること、利用手数料が1,000円かかる…などの決まりがありますので、詳しくは各信用情報機関の公式サイトで確認するようにしてください。

携帯電話本体の分割払い履歴も個人信用情報として登録

余談になりますが、携帯電話の本体を購入する時によく「分割○○回払い」とあって、毎月の携帯電話代と一緒に支払うという支払い方がありますよね?

実はこの支払い方法、割賦販売(かっぷはんばい)といって、商品代金の支払いを分割して支払うことを条件とした販売方式となります。

直接お金を借りるわけではないのですが、借金の一種とみなされるので、このように携帯電話機を購入した場合、CICに支払い状況が登録されるのです。

ローンとは無縁の学生さんの場合でも、照会するとほとんどの方が信用情報として確認することができるのです。

各社が加盟する信用情報機関

各金融機関によって加盟している信用情報機関は異なっています。
特定の一社に加盟しているケースもあれば、複数社への加盟を済ませているところがあります。

  JICC CIC 全銀協
プロミス
アコム
アイフル
三菱UFJ銀行カードローン
みずほ銀行カードローン
オリックス銀行カードローン
りそな銀行カードローン
オリエントコーポレーション(オリコ)
ジャックス
セディナ

特徴的なのは有名な金融機関はCICに加盟している印象が強いということ。

言い方を変えてしまえば、CICに残される情報は審査に大きく影響すると考えられますね。

しかし、「CICにはマイナス情報があるけど、JICCや全銀協にはないから安心!」という考えは危険です。

なぜなら、各々の信用情報機関間には情報交流ネットワークによって情報の共有化が行われているのです。

信用情報機関間で設ける2つの交流ネットワーク

信用情報機関の3社は信用情報交流ネットワーク「CRIN(Credit Information Network)」を形成し、必要な情報を共有化し合っています。

CRINのイメージ

なかでもJICCとCICの2社については更に2社間での交流を行うFINE(Financial Information Network)も存在しています。

貸金業法において、顧客の総借入残高を把握できるようにするため、複数の信用情報機関がある場合には情報交流が義務化されているのです。

FINEのイメージ

これらの相互交流ネットワークにより、信用情報機関間ではあらゆるローンの利用情報を共有化しながら審査を進めていきます。

そのため、●●に申し込みした時の情報と、●●に申し込みした情報が異なっていたりすると信用力の低下に繋がってしまう恐れもあるので、正しい情報で申請するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。個人信用情報についてX社での経験をふまえてお話してきました。
信用情報機関は、クレジットカード、ローン会社の信用販売をする上でなくてはならないものです。この信用情報をもとに審査が進むわけですから。

また、審査をスムーズに進める為にも、1度ご自分の信用情報を確認することをおすすめします。また、個人情報に心当たりのない人でも、自分の信用情報がどのように登録されているのかを知るきっかけになるかもしれません。

ちなみに、この信用情報を自分で開示することは履歴として残るそうですが、審査をする上では何の問題はないとのこと。

ぜひ、これからローン申込やクレジットカード作成をお考えの方、ご参考にしていただければ幸いです。

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